アロマの愉しみ方
お部屋で香らせたり、お風呂に入れたり、マッサージをしたり。 精油を使ったアロマセラピーには、いろいろな方法があります。 ここでは、お家で簡単にできる「愉しみ方」をご紹介します。【注意事項】
100%ピュアの精油はそのまま肌につけると刺激が強すぎるので、水分やキャリアオイルに1〜3%ほど混ぜて使います。下記の使用量はあくまでも目安なので、体調や肌タイプに合わせて調整してください。初めて使う精油は、必ずパッチテストを行ってください。
【パッチテストの方法】
10mlのキャリアオイルに精油1滴を混ぜ、腕の内側に塗って12時間ほど様子を見ます。何も変化がなければOKです。赤くなったりかゆくなったりしたら、すぐに洗い落とし、その精油は使用しないでください。
◆芳香浴
●アロマポットアロマポットに水をはってロウソクを点けてから精油3〜5滴を落とします。お部屋ごと、シチュエーションごとに香りを楽しめます。長時間焚き続けるのは避け、1時間おきには空気を入れ替えましょう。また、ロウソクの火の扱いには十分気をつけましょう。電気ポットは安全でおすすめですが、個人的にはロウソクの方が雰囲気があって好きです。
●フェイススチーム
熱いお湯をはった洗面器に精油1〜2滴を落とします。眼を閉じて蒸気を顔に当てながら、息を吸い込みます。蒸気が逃げないようにバスタオルなどをかぶり、熱いお湯を足しながら5〜10分間続けます。毛穴の汚れを取り除き、同時に喉と鼻をスッキリさせてくれます。
●ハンカチ・ティッシュ
ハンカチやティッシュに精油1滴を落として香りをかぎます。この方法ならバッグに入れて持ち運べるので、お出かけ先でも簡単にできます。
●マグカップ
マグカップに熱湯を注ぎ、精油1滴を落として香りをかぎます。会社でも簡単にできるおすすめの方法です。
◆入浴(アロマバス)
●全身浴お湯をはったバスタブに精油3〜5滴を落とします。精油はお湯に溶けないので、よくかき混ぜてから入ってください。朝は熱めのお湯に浸かると、刺激で目が覚めます。夜は少しぬるめのお湯にゆっくりと浸かりましょう。蒸気を吸い込むことで精油の成分が脳と全身に伝わり、同時に肌全体に浸透するので、最も効果的に精油の働きを活かせる方法です。
体内の余分な水分を取り除き、新陳代謝を促す効果のあるバスソルトもおすすめです。
●半身浴
ぬるめのお湯をはったバスタブに精油2〜3滴を落とし、腰のあたりまで浸かります。長時間浸かっても心臓に負担がかからず、のぼせない方法です。新陳代謝を促してゆっくりと身体を温めるので、汗をかきにくい人、冷え性の人に効果的です。
●足浴(フットバス)
熱めのお湯をはった洗面器またはバケツに精油1〜2滴を落とし、足首から下を浸けます。ぬるくなってきたら、ポットで熱いお湯を足しましょう。足を温めるだけで全身の血行を促す効果があるので、風邪でお風呂に入れないときや、冷え性の人におすすめです。
●手浴(ハンドバス)
熱めのお湯をはった洗面器に精油1〜2滴を落とし、手首から下を浸けます。肩こり・頭痛・目の疲れに効果的で、特にコンピュータに向かう時間が長い人におすすめです。腕が疲れている時は肘下を浸けます。
●シャワー
お風呂に浸かる時間がないときは、床に精油3〜4滴を落と落としてシャワーを浴びましょう。お風呂中にふんわりと香りが立ちこめます。
◆マッサージ
10mlのキャリアオイルに精油2〜3滴(顔に使用する場合は1滴)を混ぜて、気になる部分をマッサージします。ポイントは心臓から遠い部分(足先・手先など)から始めて、少しずつ心臓に向かってマッサージすることです。マッサージオイルを作りおきする場合は、2週間以内に使いきってください。◆アロマ香水 〜身にまとうアロマ〜
精油を使って作るアロマ香水は、とても自然でやさしい香り。市販の香水と違ってきつくなりすぎず、さりげな〜く香ります。100%ナチュラルなので、お肌にも安全です。 アロマを身にまとっていると、なんとなく気分もハッピーになって、1日楽しく過ごせそうです。もしかしたら、フッとすれ違う人たちにもアロマ効果をおすそ分けできるかも。●香水の種類
香水は、ベースとなる水とアルコールの割合と、それに対する香料の割合(香りの濃度)によって、呼び方が変わってきます。当然のことながら、香りの濃度が高いほど香りが強く、持続時間も長くなります。
【香りの濃度】 | 【アルコールと水の割合】 | ||
香水(パフューム) | 10〜15% | 9.5:0.5〜9:1 | |
オードトワレ | 5〜10% | 8:2〜9:1 | |
オーデコロン | 3〜5% | 7:3〜8:2 | |
スプレーコロン | 1〜3% | 8:2 |
●アロマ香水
【作り方】
「香料」は精油のみ、「水」は精製水またはアロマウォーター、「アルコール」は無水エタノールまたはウォッカを使います。各材料の分量は上の表を参考にしてください。
1) お好みの精油をブレンドし、一晩寝かせて香りをなじませます。
2) アルコールに1)を加え、3〜4日ほど冷暗所に置いてなじませます。
3) 2)に水を加えて、よく混ぜます。
4) アトマイザーまたは香水ボトルに移したらできあがりです。
★かんたんヒント★
『シナジーブレンド精油』を使えば、ブレンドの手間が省けます!
【使い方】
アトマイザー…うなじや手首にシュッとスプレーします。
香水ボトル……指先にチョンとつけて、うなじや手首にぬります。
●アロマ香油
【作り方】
水とアルコールの代わりにキャリアオイルを使います。キャリアオイルはお好みですが、安定性が高く肌になじみやすいホホバオイルがおすすめです。
1) お好みの精油をブレンドし、一晩寝かせて香りをなじませます。
2) キャリアオイルに1)を2〜5%の濃度で加え、よく混ぜます。
3) ロールオンボトルまたは香水ボトルに移したらできあがりです。
★かんたんヒント★
『シナジーブレンド精油』を使えば、ブレンドの手間が省けます!
『3%希釈精油』をボトルに入れるだけで、あっという間にアロマ香油のできあがり!
(敏感肌の人は、ホホバオイルを足してさらに希釈してください。)
【使い方】
ロールオンボトル……ロールの部分をうなじや手首にあてて、コロコロとぬります。
香水ボトル……………指先にチョンとつけて、うなじや手首にぬります。
◆アロマセラピーとは?
◆精油の基礎知識
【参考文献】「The Directory of Essential Oils」Wanda Sellar、「Aromatherapy」Daniele Ryman、「Essential Oils & Essences」Shirley Whitton、「Herbs」Lesley Bremness